Blue Boy
問題《もんだい》なし
ファースト《ふぁーすと》、セカンド《せかんど》、最新作《さいしんさく》を聴い《きい》ていたので最初《さいしょ》This songを聴い《きい》た時《とき》はもしかしてジュエル《じゅえる》のThis wayの悪夢《あくむ》再び《ふたたび》?と身構え《みがまえ》てしまいましたが、彼《かれ》ロック《ろっく》との相性《あいしょう》全然《ぜんぜん》悪く《わるく》ないですね。僕《ぼく》は音楽的《おんがくてき》に質《しつ》がよければいくら既存《きそん》のイメージ《いめーじ》と違っ《ちがっ》ても構わ《かまわ》ない、という好み《このみ》なのでこのアルバム《あるばむ》も問題なし《もんだいなし》に気に入り《きにいり》ました。かなりエレキ《えれき》ギター《ぎたー》の音色《ねいろ》が前面《ぜんめん》に押し出さ《おしださ》れてますが彼《かれ》の楽曲《がっきょく》の良《よ》さは損なわ《そこなわ》れてませんし、ぬくもりのある優しい《やさしい》歌《うた》という感想《かんそう》も変わら《かわら》ない。ジュエル《じゅえる》とはバランス《ばらんす》感覚《かんかく》のとり方《とりかた》が格段《かくだん》に違う《ちがう》んだな
ライヴ《らいヴ》向き《むき》の曲《きょく》やいろんな曲調《きょくちょう》があって、より親しみ《したしみ》やすい作品《さくひん》
もちろん前《まえ》三作《さんさく》と変わら《かわら》ないゆったりしたギター《ぎたー》やピアノ《ぴあの》による弾き語り《ひきがたり》ナンバー《なんばー》もなかほどにかなり入っ《はいっ》ていますが、このアルバム《あるばむ》の特徴《とくちょう》は、いきなりトラック《とらっく》1《1》からちょっと驚かさ《おどろかさ》れるように、続け《つづけ》てトラック《とらっく》2《2》、3《3》と、エレクトリック《えれくとりっく》・ギター《ぎたー》を使っ《つかっ》たり、ドラム《どらむ》とベース《べーす》のリズム《りずむ》・ワーク《わーく》をかなりはっきりとさせたりする曲《きょく》も多い《おおい》ところです。それをロック《ろっく》調《しらべ》への変化《へんか》ともバンド《ばんど》調《しらべ》への変化《へんか》とも表現《ひょうげん》できるでしょう。そのため、バンド《ばんど》・スタイル《すたいる》のライヴ《らいヴ》で結構《けっこう》演奏《えんそう》される曲《きょく》が多い《おおい》です。
ピアノ《ぴあの》とトランペット《とらんぺっと》をフィーチャー《ふぃーちゃー》したジャズ《じゃず》調《しらべ》の曲《きょく》/トラック《とらっく》4《4》あり、ブラック《ぶらっく》・ミュージック《みゅーじっく》/ブルース《ぶるーす》を思わ《おもわ》せる曲《きょく》/トラック《とらっく》7《7》あり、女性《じょせい》のバック《ばっく》コーラス《こーらす》が入り《はいり》、サイモン《さいもん》&ガーファンクル《がーふぁんくる》のフォーク《ふぉーく》-ロック《ろっく》を思わ《おもわ》せる曲《きょく》/トラック《とらっく》9《9》あり、レゲエ《れげえ》を思わ《おもわ》せる曲《きょく》/トラック《とらっく》10あり、イントロ《いんとろ》でオリエンタル《おりえんたる》を思わ《おもわ》せる曲《きょく》/トラック《とらっく》11あり、エコー《えこー》、ダブ《だぶ》でヴォーカル《ヴぉーかる》をちょっといじった曲《きょく》/トラック《とらっく》12あり、ビートルズ《びーとるず》を思わ《おもわ》せる王道《おうどう》ポップス《ぽっぷす》/トラック《とらっく》13あり。で、最後《さいご》はトラック《とらっく》14でいつものようにクール《くーる》・ダウン《だうん》ですが、このアルバム《あるばむ》は、『リトリーヴァー』とともにロン《ろん》のアルバム《あるばむ》のなかでは音楽通《おんがくつう》を越え《こえ》て一般《いっぱん》リスナー《りすなー》にも結構《けっこう》楽しめ《たのしめ》るほうではないでしょうか。少なくとも《すくなくとも》ぼく自身《じしん》は好き《すき》ですね。
あと、もちろん、ほかのロン《ろん》の作品《さくひん》と同様《どうよう》、ブックレット《ぶっくれっと》には歌詞《かし》が印刷《いんさつ》されています。
最も《もっとも》「ロック《ろっく》」寄り《より》な作品《さくひん》。
ロン《ろん》のアルバム《あるばむ》の中でも《なかでも》、最も《もっとも》ロック《ろっく》色《しょく》の強い《つよい》作品《さくひん》に仕上がっ《しあがっ》ています。前作《ぜんさく》までのパートナー《ぱーとなー》であったミッチェル《みっちぇる》・フルーム&チャド《ちゃど》・ブレイク《ぶれいく》と袂《たもと》を分かち《わかち》、カントリー《かんとりー》・ロック《ろっく》界《かい》の異端児《いたんじ》スティーヴ《すてぃーヴ》・アール《あーる》をプロデューサー《ぷろでゅーさー》に迎え《むかえ》たことが大きく《おおきく》作用《さよう》しています。まず1曲目《きょくもく》「This Song」で鳴らさ《ならさ》れる力強い《ちからづよい》ビート《びーと》、高らか《たからか》に鳴らさ《ならさ》れるホーン《ほーん》、エレクトリック《えれくとりっく》・ギター《ぎたー》に驚かさ《おどろかさ》れます。そしてこの曲《きょく》に込め《こめ》られたメッセージ《めっせーじ》も、それ以前《いぜん》のロン《ろん》の作風《さくふう》とは異なり《ことなり》、強い《つよい》メッセージ《めっせーじ》を含ん《ふくん》でいます。とはいえ、彼《かれ》のソング《そんぐ》ライター《らいたー》としての資質《ししつ》が落ちる《おちる》ようなことは全く《まったく》なく、むしろ多彩《たさい》な楽曲《がっきょく》が楽しめ《たのしめ》る傑作《けっさく》となっています。彼《かれ》が稀代《きたい》のソング《そんぐ》ライター《らいたー》であることを証明《しょうめい》するようなアルバム《あるばむ》です。

