日本でいちばん大切にしたい会社


日本でいちばん大切にしたい会社

坂本 光司
あさ出版

価格: ¥ 1,470(税込)
おすすめ度:5点満点で 4.5点

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5点《てん》満点《まんてん》で 5点《てん》素晴らしい《すばらしい》企業《きぎょう》の存在《そんざい》に感動《かんどう》そのもの。

株式会社《かぶしきがいしゃ》から個人《こじん》商店《しょうてん》まで世間《せけん》には数多く《かずおおく》存在《そんざい》するが、多く《おおく》が不祥事《ふしょうじ》や倒産《とうさん》で消え去っ《きえさっ》ていく。多く《おおく》の従業員《じゅうぎょういん》が解雇《かいこ》や早期《そうき》退職《たいしょく》勧奨《かんしょう》で現在《げんざい》も失業者《しつぎょうしゃ》が急増《きゅうぞう》している。その一方《いっぽう》で地道《じみち》に発展《はってん》を続け《つづけ》、また経営《けいえい》の模範《もはん》となる素晴らしい《すばらしい》経営者《けいえいしゃ》や会社《かいしゃ》を紹介《しょうかい》する。障害者《しょうがいしゃ》を大事《だいじ》にする日本《にほん》理化学《りかがく》工業《こうぎょう》(株)《かぶ》、社員《しゃいん》の幸せ《しあわせ》の為《ため》の伊那《いな》食品《しょくひん》工業《こうぎょう》(株)《かぶ》、人《ひと》を支える《ささえる》中村《なかむら》ブレ《ぶれ》イス《いす》(株)《かぶ》、徹底《てってい》して地域《ちいき》に生きる《いきる》(株)《かぶ》柳《やなぎ》月《つき》、光り輝く《ひかりかがやく》「杉山《すぎやま》フルーツ《ふるーつ》」、これら5《5》社《しゃ》に加え《くわえ》ファンケル《ふぁんける》スマイル《すまいる》、Johnson&Johnson、樹研《じゅけん》工業《こうぎょう》、キシ・エンジニアリング《えんじにありんぐ》、ホリックス、アール《あーる》エフ《えふ》、柏屋《かしわや》、オオゼキ《おおぜき》、メリー《めりー》チョコレート《ちょこれーと》の9《9》社《しゃ》もコラム《こらむ》に登場《とうじょう》する。大切《たいせつ》にしたい会社《かいしゃ》の共通点《きょうつうてん》は、各社《かくしゃ》の経営《けいえい》理念《りねん》や社是《しゃぜ》といったものがお題目《おだいもく》ではなく社員《しゃいん》に真に《しんに》浸透《しんとう》し、実践《じっせん》されていることだ。またいずれの会社《かいしゃ》も顧客《こきゃく》満足度《まんぞくど》が非常《ひじょう》に高い《たかい》ことだ。そして何より《なにより》も社員《しゃいん》を大事《だいじ》にする企業《きぎょう》だ。
一般的《いっぱんてき》な企業《きぎょう》は大手《おおて》も中小《ちゅうしょう》も、景気《けいき》を追い《おい》好況時《こうきょうじ》に設備投資《せつびとうし》に走り《はしり》、不況時《ふきょうじ》にはそれが過剰《かじょう》投資《とうし》となり、商品《しょうひん》の値下げ《ねさげ》、賃金カット《ちんぎんかっと》にリストラ《りすとら》、景気《けいき》に踊ら《おどら》された一瞬《いっしゅん》の打ち上げ花火《うちあげはなび》となる。社是《しゃぜ》や経営《けいえい》理念《りねん》も形《かたち》だけ、社員《しゃいん》はその通り《とおり》には動か《うごか》ないものだ。社員《しゃいん》は家族《かぞく》、社員《しゃいん》育成《いくせい》などと言っ《いっ》てても、普通《ふつう》の多く《おおく》の会社《かいしゃ》はいざ有事《ゆうじ》にはスパッと《すぱっと》リストラ《りすとら》だ。参謀《さんぼう》もブレーン《ぶれーん》も中堅《ちゅうけん》社員《しゃいん》も育た《そだた》ないし、気に入ら《きにいら》なければ切っ《きっ》ていくだけ。私《わたし》も銀行《ぎんこう》準《じゅん》定年《ていねん》後《ご》の第《だい》2《2》、第《だい》3《3》の人生《じんせい》で、そういう中小企業《ちゅうしょうきぎょう》の社長《しゃちょう》を見《み》てきた。しかしながら本書《ほんしょ》に紹介《しょうかい》されるこれらの会社《かいしゃ》や経営者《けいえいしゃ》は全く《まったく》違う《ちがう》。経営者《けいえいしゃ》の考え方《かんがえかた》、会社《かいしゃ》の方針《ほうしん》には驚き《おどろき》と感心《かんしん》と感動《かんどう》が起きる《おきる》。涙《なみだ》も出《で》てきた。こういう会社《かいしゃ》も多く《おおく》あるのだと嬉しく《うれしく》なった。こういう会社《かいしゃ》であれば今後《こんご》も持続《じぞく》可能《かのう》であるし、軸《じく》がぶれることなく是非とも《ぜひとも》社会《しゃかい》に役立つ《やくだつ》会社《かいしゃ》として期待《きたい》し続け《しつづけ》たい。

5点《てん》満点《まんてん》で 5点《てん》「いい会社《かいしゃ》」とは愛《あい》される会社《かいしゃ》

従業員《じゅうぎょういん》50名《めい》のうち7割《わり》が障害者《しょうがいしゃ》という中小企業《ちゅうしょうきぎょう》から、シャッター《しゃったー》通り《どおり》と化し《かし》た
地方《ちほう》の商店街《しょうてんがい》で力強く《ちからづよく》生き抜く《いきぬく》個人《こじん》商店《しょうてん》まで、この本《ほん》に登場《とうじょう》する5つの会社《かいしゃ》は、
利益《りえき》至上《しじょう》主義《しゅぎ》のもと売上《うりあげ》を最優先《さいゆうせん》して生き残っ《いきのこっ》てきた「優秀《ゆうしゅう》企業《きぎょう》」ではありま
せん。
共通《きょうつう》する点《てん》は、人々《ひとびと》を愛《あい》する企業《きぎょう》を目指し《めざし》、その見返り《みかえり》として人々《ひとびと》に愛《あい》され
ることを通し《とおし》て、地味《じみ》ではあるが着実《ちゃくじつ》に実績《じっせき》をあげているという点《てん》です。
すべてのエピソード《えぴそーど》を通し《とおし》て、人間《にんげん》に対《たい》するあたたかい視点《してん》に溢れ《あふれ》ています。
経営者《けいえいしゃ》やそこで働く《はたらく》従業員《じゅうぎょういん》が、働く《はたらく》ことを通じ《つうじ》て得《え》られる幸せ《しあわせ》を追求《ついきゅう》し、それ
を独自《どくじ》のやり方《やりかた》で具現《ぐげん》化《か》しているエピソード《えぴそーど》には勇気付け《ゆうきづけ》られるとともに、新《しん》
しい視点《してん》を与え《あたえ》てもらえたような気《き》がします。
こういった会社《かいしゃ》に入社《にゅうしゃ》希望《きぼう》の学生《がくせい》が殺到《さっとう》する理由《りゆう》も何となく《なんとなく》わかる気《き》がします。

5点《てん》満点《まんてん》で 5点《てん》企業《きぎょう》のあり方《ありかた》について考え《かんがえ》させられます

競合《きょうごう》他社《たしゃ》と競争《きょうそう》し、出し抜き《だしぬき》・蹴落とし《けおとし》てまで、自社《じしゃ》の利益《りえき》を追い求める《おいもとめる》
一面《いちめん》をもつ企業《きぎょう》のあり方《ありかた》に、一石《いっせき》を投じる《とうじる》内容《ないよう》となっています。

この本《ほん》で紹介《しょうかい》されている企業《きぎょう》は、決して《けっして》自社《じしゃ》の利益《りえき》のみを追求《ついきゅう》していません。
社員《しゃいん》、協力《きょうりょく》会社《がいしゃ》、顧客《こきゃく》、地域《ちいき》、株主《かぶぬし》、競合《きょうごう》・他社《たしゃ》に対《たい》してさえ
Win-Winの関係《かんけい》を築こ《きずこ》うとしている印象《いんしょう》を受け《うけ》ます。そんなことは可能《かのう》なのか
とは思い《おもい》ますが、会社《かいしゃ》のあり方《ありかた》とは何《なに》かを考え《かんがえ》させられました。

■会社《かいしゃ》の使命《しめい》と責任《せきにん》とは?

優先度《ゆうせんど》が高い《たかい》順《じゅん》。
1 社員《しゃいん》とその家族《かぞく》を幸せ《しあわせ》にする
2 外注《がいちゅう》先《さき》・下請《したうけ》企業《きぎょう》の社員《しゃいん》を幸せ《しあわせ》にする
3 顧客《こきゃく》を幸せ《しあわせ》にする
4 地域《ちいき》社会《しゃかい》を幸せ《しあわせ》にし、活性化《かっせいか》させる
5 自然《しぜん》に生まれる《うまれる》株主《かぶぬし》の幸せ《しあわせ》

■日本《にほん》で一番《いちばん》大切《たいせつ》にしたい会社《かいしゃ》たち
・日本《にほん》理化学《りかがく》工業《こうぎょう》株式会社《かぶしきがいしゃ》
 障害《しょうがい》を持つ《もつ》二人《ふたり》の少女《しょうじょ》の採用《さいよう》を養護《ようご》施設《しせつ》の先生《せんせい》から依頼《いらい》された大山《おおやま》社長《しゃちょう》は
 断り続け《ことわりつづけ》ます。「採用《さいよう》が無理《むり》なら働く《はたらく》体験《たいけん》だけさせてほしい。でないと
 この子《こ》たちは働く《はたらく》喜び《よろこび》、働く《はたらく》幸せ《しあわせ》を知ら《しら》ないまま施設《しせつ》で死ぬ《しぬ》まで暮らす《くらす》こと
 になってしまう」と頭《あたま》を地面《じめん》にこすりつけるようにお願い《おねがい》する先生《せんせい》の姿《すがた》に、
 心打《しんうち》たれ一《1》週間《しゅうかん》だけ体験《たいけん》させてあげることになります。
 一《1》週間《しゅうかん》が過ぎ《すぎ》、就業《しゅうぎょう》体験《たいけん》が終わる《おわる》前日《ぜんじつ》に十数人《にん》の社員《しゃいん》全員《ぜんいん》が大山《おおやま》社長《しゃちょう》を囲み《かこみ》
 「少女《しょうじょ》たちを正社員《せいしゃいん》として採用《さいよう》してほしい。できないことがあったら自分《じぶん》たち
 でカバー《かばー》する」とお願い《おねがい》され、その思い《おもい》に答え《こたえ》、少女《しょうじょ》たちを採用《さいよう》します。
 社員《しゃいん》みんなの心《こころ》を動かす《うごかす》ほど、その少女《しょうじょ》たちは朝《あさ》から就業《しゅうぎょう》まで一心不乱《いっしんふらん》に
 一生懸命《いっしょうけんめい》働い《はたらい》ていたのです。
・伊那《いな》食品《しょくひん》工業《こうぎょう》株式会社《かぶしきがいしゃ》
 48年間《ねんかん》増収《ぞうしゅう》増益《ぞうえき》の寒天《かんてん》メーカー《めーかー》。目先《めさき》の利益《りえき》より未来《みらい》への投資《とうし》。
・中村《なかむら》ブレ《ぶれ》イス《いす》株式会社《かぶしきがいしゃ》
 本社《ほんしゃ》は石見《いわみ》銀山《ぎんざん》の麓《ふもと》。立地的《りっちてき》には全く《まったく》メリット《めりっと》がないにもかかわらず
 日本中《にほんじゅう》から社員《しゃいん》が集まり《あつまり》、世界中《せかいじゅう》からお客様《おきゃくさま》が集まる《あつまる》義肢《ぎし》メーカー《めーかー》。
・株式会社《かぶしきがいしゃ》柳《やなぎ》月《つき》
 北海道《ほっかいどう》で生まれ《うまれ》、決して《けっして》北海道《ほっかいどう》を出よ《でよ》うとしない菓子《かし》メーカー《めーかー》。
 六花亭《ろっかてい》製菓《せいか》と並び称さ《ならびしょうさ》れる。
・杉山《すぎやま》フルーツ《ふるーつ》
 シャッター《しゃったー》が閉じる《とじる》店《みせ》が多い《おおい》中《なか》で、光り輝く《ひかりかがやく》果物店《くだものてん》。
 若い《わかい》二人《ふたり》の門出《かどで》を祝う《いわう》引き出物《ひきでもの》のエピソード《えぴそーど》が泣ける《なける》。

5点《てん》満点《まんてん》で 3点《てん》この本《ほん》が売れる《うれる》日本《にほん》はまだ大丈夫《だいじょうぶ》だ!

ご多分にもれず《ごたぶんにもれず》、私《わたし》もカンブリア《かんぶりあ》宮殿《きゅうでん》からこの本《ほん》に行き着い《いきつい》た。読み始め《よみはじめ》て半ば《なかば》で、お説教《おせっきょう》臭《くさ》さと講演《こうえん》をテープ《てーぷ》おこししたような稚拙《ちせつ》な文章《ぶんしょう》に嫌気《いやき》がさした。が、紹介《しょうかい》されている様々《さまざま》な企業《きぎょう》のエピソード《えぴそーど》の持つ《もつ》インパクト《いんぱくと》によって、ネガティブ《ねがてぃぶ》な印象《いんしょう》も緩和《かんわ》された。

中《なか》には単なる《たんなる》美談《びだん》の域《いき》を出《で》ず、見習う《みならう》こともできない要素《ようそ》も混じっ《まじっ》ているが、最後《さいご》の杉山《すぎやま》フルーツ《ふるーつ》の事例《じれい》は再生《さいせい》不可能《ふかのう》と言わ《いわ》れるシャッター《しゃったー》商店街《しょうてんがい》に対《たい》し、明確《めいかく》な示唆《しさ》を与え《あたえ》ている。(説教《せっきょう》臭い《におい》といいながら、涙《なみだ》までこぼしてしまった)日本《にほん》の中小企業《ちゅうしょうきぎょう》をなんとかしようと、このような本《ほん》が出版《しゅっぱん》され、多く《おおく》のレビュー《れびゅー》が紹介《しょうかい》されるのを目の当たり《まのあたり》にして、「これなら日本《にほん》も大丈夫《だいじょうぶ》だ!」と感じ《かんじ》たしだいだ。

5点《てん》満点《まんてん》で 5点《てん》基本書《きほんしょ》『いい会社《かいしゃ》をつくりましょう』に立ち返る《たちかえる》

いい会社《かいしゃ》をつくりましょう。幸福《こうふく》への原点《げんてん》回帰《かいき》
本書《ほんしょ》には、伊那《いな》食品《しょくひん》工業《こうぎょう》代表《だいひょう》取締役《とりしまりやく》会長《かいちょう》の塚越《つかこし》寛《ひろし》氏《し》が登場《とうじょう》します。
私《わたし》は塚越《つかこし》氏《し》の初《はつ》の著書《ちょしょ》『いい会社《かいしゃ》をつくりましょう』を何《なに》十《10》回《かい》も読み《よみ》、自身《じしん》の経営《けいえい》に活用《かつよう》しています。本《ほん》は、汗《あせ》と付箋《ふせん》とマーカー《まーかー》でブヨブヨ《ぶよぶよ》になっています。発刊《はっかん》からわずか5年《ねん》にして、名著《めいちょ》とも、“現代《げんだい》の古典《こてん》”とまで評《ひょう》される『いい会社《かいしゃ》をつくりましょう』は基本書《きほんしょ》であり、人生《じんせい》と経営《けいえい》の教科書《きょうかしょ》です。
塚越《つかこし》氏《し》の哲学《てつがく》は不変《ふへん》であり、普遍的《ふへんてき》でもあって、終始一貫《しゅうしいっかん》しているからです。
塚越《つかこし》氏《し》の実践的《じっせんてき》な哲学《てつがく》はすべて、『いい会社《かいしゃ》をつくりましょう』に盛り込ま《もりこま》れています。前著《ぜんちょ》を基本書《きほんしょ》に、本書《ほんしょ》では坂本《さかもと》先生《せんせい》がわかりやすい事例《じれい》を引き《ひき》ながら解説《かいせつ》してくださっています。塚越《つかこし》氏《し》は前著《ぜんちょ》の執筆《しっぴつ》時《じ》は社長《しゃちょう》であり、その後《あと》会長《かいちょう》になられました。同社《どうしゃ》はいわゆる“寒天《かんてん》ブーム《ぶーむ》”を経《へ》て、世界《せかい》はいま100年《ねん》に1度《ど》の変革期《へんかくき》にあります。公私《こうし》共に《ともに》大きな《おおきな》変動《へんどう》を通っ《かよっ》てもなお、一貫《いっかん》して不動《ふどう》の人生《じんせい》と経営《けいえい》の哲学《てつがく》を保た《たもた》れている塚越《つかこし》氏《し》。本書《ほんしょ》は、氏《し》の人《ひと》として、また経営者《けいえいしゃ》としての偉大《いだい》さを、あらためて実感《じっかん》させてくれる良書《りょうしょ》であると思い《おもい》ます。

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