ハートシェイプト・ボックス (小学館文庫)
怖《こわ》すぎる!
カヴァー《かヴぁー》が変わっ《かわっ》て、超《ちょう》コワい《こわい》(魅力的《みりょくてき》でもある)絵《え》がカヴァー《かヴぁー》になりました。
で、二《2》冊《さつ》目《め》を買い《かい》ました。
って、個人的《こじんてき》な話《はなし》は置い《おい》といて、本題《ほんだい》です。
モダン《もだん》・ホラー《ほらー》って怖く《こわく》ない印象《いんしょう》があるじゃないですか。
そんなノリ《のり》で本書《ほんしょ》を読ん《よん》だんですよ。
しかし、主人公《しゅじんこう》が手《て》を切る《きる》あたりから怖く《こわく》なってきて……
今まで《いままで》読ん《よん》だ本《ほん》の中《なか》で突出し《つきだし》て優れ《すぐれ》た文章力《ぶんしょうりょく》をもっており、恐怖《きょうふ》や戦慄《わななき》を詩的《してき》に表し《あらわし》ていて、最高《さいこう》の小説《しょうせつ》でした。
エンディング《えんでぃんぐ》も素晴らしい《すばらしい》!
短編集《たんぺんしゅう》も有名《ゆうめい》になったことですし、第《だい》二《2》長篇《ちょうへん》をじっくり待ち《まち》ましょう。
ロック《ろっく》・スピリット《すぴりっと》&ゴースト《ごーすと》・ストーリー《すとーりー》の絶妙《ぜつみょう》のコラボレーション《こらぼれーしょん》。
2010年《ねん》に映画《えいが》化《か》が決定《けってい》しているアメリカ《あめりか》・モダン《もだん》ホラー《ほらー》界《かい》の新鋭《しんえい》ヒル《ひる》の長編《ちょうへん》第《だい》一《1》作《さく》です。彼《かれ》の父《ちち》はホラー《ほらー》の巨匠《きょしょう》スティーヴン《すてぃーヴん》・キング《きんぐ》なのですが、その事実《じじつ》は隠さ《かくさ》れていて、現在《げんざい》の成功《せいこう》は親《おや》の七光り《ななひかり》ではなく純粋《じゅんすい》に実力《じつりょく》の結果《けっか》だという事《こと》です。本書《ほんしょ》は著者《ちょしゃ》が幼少《ようしょう》の頃《ころ》から愛好《あいこう》しているロック《ろっく》・ミュージック《みゅーじっく》に触発《しょくはつ》されて書か《かか》れた物語《ものがたり》です。主人公《しゅじんこう》ジュード《じゅーど》・コイン《こいん》はロック《ろっく》界《かい》の往年《おうねん》の大スター《だいすたー》という設定《せってい》で、彼《かれ》の2《2》頭《とう》の飼い犬《かいいぬ》アン《あん》ガス《がす》とボン《ぼん》は、ロックバンド《ろっくばんど》AC/DCのメンバー《めんばー》の名前《なまえ》から取ら《とら》れています。そして本書《ほんしょ》の題名《だいめい》ハートシェイプト・ボックス《ぼっくす》は、ロックバンド《ろっくばんど》・ニルヴァーナ《にるヴぁーな》の書い《かい》た曲名《きょくめい》で、暗く《くらく》陰鬱《いんうつ》な死《し》を歌っ《うたっ》た楽曲《がっきょく》とあって著者《ちょしゃ》の選択《せんたく》は的《まと》を射《い》ているといえましょう。物語《ものがたり》は非常に《ひじょうに》現代的《げんだいてき》で、インターネット《いんたーねっと》・オークション《おーくしょん》で落札《らくさつ》した‘幽霊《ゆうれい》に憑か《つか》れたスーツ《すーつ》’が災厄《さいやく》を運ん《はこん》できます。怪しい《あやしい》老人《ろうじん》クラ《くら》ドック《どっく》の幽霊《ゆうれい》が出没《しゅつぼつ》し、彼《かれ》はジュード《じゅーど》が昔《むかし》捨て《すて》た後《あと》に自殺《じさつ》した女《おんな》アンナ《あんな》の義父《ぎふ》で、娘《むすめ》の復讐《ふくしゅう》を果たそ《はたそ》うとしているらしい。ジュード《じゅーど》は今《いま》一緒《いっしょ》に暮らし《くらし》ている女《おんな》‘ジョージア《じょーじあ》’を連れ《つれ》て、スーツ《すーつ》の出品者《しゅっぴんしゃ》でアンナ《あんな》の姉《あね》の家《いえ》フロリダ州《ふろりだしゅう》へ向け《むけ》て旅立っ《たびだっ》た。
ロック《ろっく》ヒーロー《ひーろー》・ジュード《じゅーど》の愛情《あいじょう》生活《せいかつ》や幼い《おさない》頃《ころ》の父《ちち》との確執《かくしつ》が丹念《たんねん》に情感《じょうかん》を込め《こめ》て書か《かか》れている所為《しょい》でしょうか、文庫《ぶんこ》本《ぼん》で600頁《ぺーじ》を超える《こえる》大作《たいさく》となっていますが、私《わたし》の考え《かんがえ》ではもう少し《もうすこし》刈り込ん《かりこん》で書い《かい》てくれれば良かっ《よかっ》たと思い《おもい》ました。邪悪《じゃあく》なクラ《くら》ドック《どっく》の幽霊《ゆうれい》は恐ろしい《おそろしい》存在感《そんざいかん》十分《じゅうぶん》ですが、動機《どうき》の部分《ぶぶん》で若干《じゃっかん》疑問《ぎもん》が残り《のこり》ました。クライマックス《くらいまっくす》・シーン《しーん》はグロテスク《ぐろてすく》一《1》歩《ほ》手前《てまえ》で踏みとどまり《ふみとどまり》、幻想的《げんそうてき》な印象《いんしょう》で映像《えいぞう》化《か》に期待《きたい》が持て《もて》ます。最後《さいご》は愛情《あいじょう》に目覚める《めざめる》ジュード《じゅーど》の姿《すがた》が感動的《かんどうてき》で、読後感《どくごかん》を爽やか《さわやか》にしてくれます。続い《つづい》て刊行《かんこう》予定《よてい》の高い《たかい》評価《ひょうか》を受け《うけ》た著者《ちょしゃ》のデビュー《でびゅー》短編集《たんぺんしゅう》も楽しみ《たのしみ》に待ち《まち》たいと思い《おもい》ます。

