とらドラ10! (10) (電撃文庫)


とらドラ10! (10) (電撃文庫)

竹宮 ゆゆこ
アスキーメディアワークス

価格: ¥ 536(税込)
おすすめ度:5点満点で 4.5点

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5点《てん》満点《まんてん》で 5点《てん》とらドラ《とらどら》完結《かんけつ》^^

とらドラ《とらどら》原作《げんさく》はテレビ《てれび》で放送《ほうそう》されたものとは違う《ちがう》
原作《げんさく》で見《み》て本当《ほんとう》のとらドラ《とらどら》の終わり《おわり》方《かた》を見よ《みよ》う^^

5点《てん》満点《まんてん》で 3点《てん》相変わらず《あいかわらず》の消化不良《しょうかふりょう》な完結編《かんけつへん》

「虎《とら》と竜《りゅう》は並び立つ《ならびたつ》!」

一巻《いっかん》でとっくの昔《むかし》に出《で》ていた結論《けつろん》を、ああだこうだとすったもんだの紆余曲折《うよきょくせつ》を経《へ》て、ようやく体現《たいげん》した二人《ふたり》。

作者《さくしゃ》の前作《ぜんさく》「わたしたちの田村《たむら》くん」は投げ《なげ》っぱなしもいいところな終わり《おわり》方《かた》で、これで完結《かんけつ》なの? と唖然《あぜん》としたものでしたが、今作《こんさく》は一応《いちおう》、話《はなし》はまとめてます。
が、そのまとめ方《かた》にはやはり色々《いろいろ》と不満《ふまん》が……。

まず竜児《りゅうじ》。
相変わらず《あいかわらず》、ころころと考え《かんがえ》の変わる《かわる》彼《かれ》ですが、それはまだいい。彼《かれ》はまだ高校生《こうこうせい》。この程度《ていど》は有り得る《ありえる》話《はなし》と思い《おもい》ます。
が、惚れ《ほれ》て一緒《いっしょ》に逃げ出し《にげだし》たはずの女《おんな》を、あっさり手放す《てばなす》のはどうしても納得《なっとく》がいかない。
そこまでのアクション《あくしょん》をキャラ《きゃら》に起こさ《おこさ》せるのなら、それ相応《それそうおう》の説得力《せっとくりょく》が必要《ひつよう》になりますが、彼《かれ》はこれまでと同じく《おなじく》よくわからない自己《じこ》完結《かんけつ》で全て《すべて》を済ませ《すませ》てしまいます。
正直《しょうじき》、僕《ぼく》が北村《きたむら》や亜美《あみ》の立場《たちば》だったら切れる《きれる》レベル《れべる》です。

次に《つぎに》大河《たいが》。
彼女《かのじょ》の凶暴《きょうぼう》な性格《せいかく》のバックボーン《ばっくぼーん》は、歪み《ゆがみ》切っ《きっ》た家庭《かてい》環境《かんきょう》にありました。
家庭《かてい》環境《かんきょう》という子供《こども》にはどうしようもできない問題《もんだい》を幼い《おさない》ころから抱え《かかえ》ていたからこそ、大河《たいが》は周囲《しゅうい》と距離《きょり》をとり、自分《じぶん》を守ろ《まもろ》うとします。
この設定《せってい》は作品《さくひん》を成立《せいりつ》させる上《うえ》でかなり重要《じゅうよう》な要素《ようそ》となっているはずなのですが、彼女《かのじょ》はその問題《もんだい》を、読者《どくしゃ》の見《み》ていない所《ところ》であっさりと解決《かいけつ》してしまいます。正直《しょうじき》、拍子抜け《ひょうしぬけ》です。
これはある種《あるしゅ》、読者《どくしゃ》を裏切る《うらぎる》行為《こうい》に近い《ちかい》ものがあると思い《おもい》ます。
両親《りょうしん》との問題《もんだい》があったからこそ「凶暴《きょうぼう》なヒロイン《ひろいん》」という設定《せってい》が成り立っ《なりたっ》ていたのに、これでは大河《たいが》が非常に《ひじょうに》薄っぺら《うすっぺら》い女《おんな》になってしまう。
これまで大河《たいが》を苦しめ《くるしめ》ていた問題《もんだい》は、そんなにあっさりと終わっ《おわっ》てしまうものだったのでしょうか。
この和解《わかい》の過程《かてい》を描か《えがか》ずして、大河《たいが》の成長《せいちょう》も糞《くそ》もないと思う《おもう》のですが……。

同じ《おなじ》事《こと》が実《じつ》乃《いまし》梨《なし》と亜美《あみ》の関係《かんけい》にも言え《いえ》ます。
散々《さんざん》引っ張っ《ひっぱっ》ておいて、お前《おまえ》らいつのまに仲直り《なかなおり》してんだよ、という感じ《かんじ》。
実《じつ》乃《いまし》梨《なし》には実《じつ》乃《いまし》梨《なし》の、亜美《あみ》には亜美《あみ》の信念《しんねん》があって、二人《ふたり》は仲《なか》違え《ちがえ》をしたはず。
それを、これも読者《どくしゃ》に見え《みえ》ないような形《かたち》で和解《わかい》させてしまっては駄目《だめ》でしょう。

亜美《あみ》に関《かん》してはもう一つ《もうひとつ》不満《ふまん》があって、竜児《りゅうじ》との関係《かんけい》があまりにもあっさりと落ち着け《おちつけ》られてしまった点《てん》です。
確か《たしか》にあの公園《こうえん》でのやりとりは、亜美《あみ》らしいといえば亜美《あみ》らしい。でも、ヒロイン《ひろいん》の一人《ひとり》としての扱い《あつかい》ではないと思い《おもい》ます。
もう少し《もうすこし》、せめて実《じつ》乃《いまし》梨《なし》と同じ《おなじ》ぐらいには見せ場《みせば》を作っ《つくっ》てあげてほしかった。

この作品《さくひん》を読み終え《よみおえ》て改めて《あらためて》思い《おもい》ましたが、やはり作者《さくしゃ》は物語《ものがたり》を「描く《えがく》」のがあまり上手《じょうず》ではないと思い《おもい》ます。
下手《へた》に人間《にんげん》を描こ《えがこ》うとするより、最大《さいだい》の武器《ぶき》であるギャグ《ぎゃぐ》とノリ《のり》で押し切っ《おしきっ》たほうが、いい作品《さくひん》を書け《かけ》るのでは。

5点《てん》満点《まんてん》で 5点《てん》自分《じぶん》たちで選べる《えらべる》こと、選べ《えらべ》ないこと

 手《て》に手《て》をとって逃避行《とうひこう》のはずが、大河《たいが》のドジ《どじ》のせいもあり、スタートダッシュ《すたーとだっしゅ》に失敗《しっぱい》。けがの功名《こうみょう》というべきか、文字通り《もじどおり》頭《あたま》を冷やさ《ひやさ》れていったん冷静《れいせい》になった竜児《りゅうじ》は、連綿《れんめん》と続い《つづい》ていくであろう負《まけ》の連鎖《れんさ》に思い《おもい》をはせ、掛け違え《かけちがえ》られた初め《はじめ》のボタン《ぼたん》に戻っ《もどっ》て、間違え《まちがえ》た何《なに》かをやり直す《やりなおす》決断《けつだん》をする。その結果《けっか》得《え》られるのは、とても現実的《げんじつてき》な選択《せんたく》。

 今回《こんかい》の影《かげ》のMVPを選ぶ《えらぶ》ならば、それは恋ヶ窪《こいがくぼ》ゆり先生《せんせい》でしょう。今後《こんご》30年《ねん》続く《つづく》予定《よてい》の教師《きょうし》生命《せいめい》を賭け《かけ》て、生徒《せいと》を信じ《しんじ》守ろ《まもろ》うとする姿《すがた》は、教師《きょうし》の鑑《かがみ》といっても過言《かごん》ではない、と思う《おもう》。実は《じつは》作品中《さくひんちゅう》で最も《もっとも》成長《せいちょう》したのは彼女《かのじょ》ではなかろうか。

 そして結末《けつまつ》。たぶん、これからもっと苦労《くろう》することはあるだろうけれど、それが自分《じぶん》で考え《かんがえ》選びとっ《えらびとっ》た未来《みらい》であるならば、後悔《こうかい》せずに突き進め《つきすすめ》るはず。

5点《てん》満点《まんてん》で 3点《てん》微妙《びみょう》ー

期待《きたい》していただけに、正直《しょうじき》残念《ざんねん》でした。竜児《りゅうじ》と大河《たいが》の関係《かんけい》に関《かん》しては
「えー!?」と思わず《おもわず》突っ込み《つっこみ》たくなるくらいの、ちょっと理不尽《りふじん》に
感じる《かんじる》ぐらいな展開《てんかい》が待っ《まっ》ていましたし、

読者《どくしゃ》を置いてけぼり《おいてけぼり》にして一人《ひとり》悶々《もんもん》とする→いきなり一人《ひとり》勝手《かって》に納得《なっとく》→突っ走る《つっぱしる》

この展開《てんかい》が多かっ《おおかっ》たので、今一《いまいち》感情移入《かんじょういにゅう》できなかったですし、あまり楽《らく》
しめませんでした。

番外編《ばんがいへん》はいくつか出る《でる》ようなことがあとがきに書い《かい》てあったので、楽し《たのし》
みにしたいです。

5点《てん》満点《まんてん》で 5点《てん》とらドラ《とらどら》10!

とらドラ《とらどら》!待望《たいぼう》の完結編《かんけつへん》です。


シリーズ《しりーず》全体《ぜんたい》を通し《とおし》て評価《ひょうか》をすると、“ラブコメ《らぶこめ》”と一言《ひとこと》では済まさ《すまさ》れない作品《さくひん》です。
前半《ぜんはん》は笑い《わらい》があり、中盤《ちゅうばん》から後半《こうはん》になるにつれて、シリアス《しりあす》な部分《ぶぶん》や、読者《どくしゃ》に訴えかける《うったえかける》ようなものも見受け《みうけ》られました。
とても、素晴らしい《すばらしい》小説《しょうせつ》だと、私《わたし》も思い《おもい》ます。

さて、すでにご指摘《ごしてき》されている方《ほう》がいらっしゃいますが、この完結編《かんけつへん》を読ん《よん》だだけでは、どこか物足りない《ものたりない》気持ち《きもち》になってしまうのも、事実《じじつ》です。
また、細かい《こまかい》部分《ぶぶん》ではありますが、強引《ごういん》に話《はなし》をもっていっているような感じ《かんじ》もいたしました。

細か《こまか》な部分《ぶぶん》で気になっ《きになっ》てしまうのも、それだけ、この小説《しょうせつ》には思い入れ《おもいいれ》があるからなのかもしれません。


本当《ほんとう》に心温まる《こころあたたまる》作品《さくひん》です。是非《ぜひ》、一度《いちど》ご覧《ごらん》になってください。
おすすめの☆5《5》つ。

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